このページを読むのにおすすめな人
- 今の職場環境を変えたくて転職を考えている人
- 今すぐには転職する気はないけど将来的に考えている人
- 年収アップさせたい人
新卒3年以内に退職する20代がニュースになることが多いですが、それは本当に良くないことなのでしょうか。
ドラッガーの著書にも、新卒で初めて入社する際には会社で働いた経験がなく就職する会社選びは間違えてしまうという内容があります。
新卒で入った会社で不都合なく幸福を感じている人にとっては何も問題ないですが、そもそも1社しか経験したことがない人にとって、本当にその会社が世の中にある会社の中で最適かどうかは誰にも分からないことです。
そこで、今回は実際に20代で転職した筆者の経験をふまえて、転職活動の流れやポイントをまとめてみました。
転職考えてる人向け 転職準備の方法と企業選び・面接対策 〜転職後年収アップを実現した20代会社員の実体験〜
①なぜ転職を考えてるのか?
転職したい理由
転職を考える理由はいくつもあると思います。
特に入社したばかりの人の悩みはこんな感じでしょうか。
- 元々思っている会社とイメージ違い、やりたい仕事ができない
- 上司や先輩と合わなくて人間関係に不安を抱える
- 会社の業績が悪く将来が見えない
など、いろいろな悩みがあると思います。
中には、始めから転職することを視野に入れていて就職先を選ぶ人もいて、筆者も元々ずっと新卒で入った会社で働くつもりはありませんでした。
ただ、転職活動のやり方などは元から知っていたわけではなく、いざ転職を考えたときから情報収集していました。
現職で感じる理想とギャップ
転職を考える際にいきなり企業を探すのではなく、まずは自分自身の現状を見つめ直すのが良いでしょう。
- 元々何がしたくて、何を求めて今の会社に入ったのか
- 今転職を考えるようになったきっかけは何なのか
- 今の環境で実現できない不満は何なのか
など、簡単にでも考えてみると良いです。
いきなり明確にするのは難しいので、少しずつ思ったことを書き出しつつ、振り返って追記してみたり、何かの拍子で思い付いたときに書き足すようにしましょう。
深く理由は考えずに、自分の市場価値を知りたいから転職活動をする、でも良いと思います。
後で触れますが、転職活動=絶対転職する、というわけではありません。
活動した結果、今の職場が一番良いと見直すきっかけになるケースも聞いたことがあります。
なので、そこまで深く考えずに自分自身の市場評価を知りたいから活動する、という選択肢もあることは知っておいて損はないと思います。
②事前準備編
転職活動はノーリスク
転職活動=必ず転職する、というわけではないのです、転職活動自体はノーリスクです。
転職活動していると、今の会社の評価が悪くなるわけでもなく、どこかから情報が伝わるということもありません。
活動した結果、今の会社でもう少し頑張ろうとなったり、行きたい会社は見つけたけどチャレンジするタイミングは今ではない、となるかもしれません。
もちろん、転職活動にはそれなりの準備や実際に面接を受ける時間など、業務外のプライベートの時間を使うことになるので、無限に資源を使えるわけではないですが、転職活動から得られる経験も長い目で見れば良い経験になると思います。
そのため、あまり抵抗感を持たずに転職活動を気分転換にしてみる、といった感覚でも良いと思います。
転職活動で必要な準備
基本的に以下のものを準備する必要があります。
- 履歴書
- 職務経歴書
- 志望動機書
履歴書は新卒の就活とも大きく変わらず、学歴等を記載する書類です。
この書類に関しては作成時に思考することも少なく、一度作成してから大きく書き換えることもないので、早めに作成することをおすすめします。
職務経歴書はこれまでのキャリアを記載する書類で、自分自身のスキルや経験をアピールするための書類です。
この書類をもとに選考が行われるといっても過言ではないので、まずは職務経歴書を仕上げることが当面の目標になると思います。
自分自身のアピールできる強みは何なのか、その強みを表現できる経験は何なのか、その強みと経験をもとに志望企業へ採用すべきといえるのかなど、ふまえて考える必要があります。
志望動機書はその名の通り、その企業を志望する理由を表現する書類です。
他の書類と異なる点は、その企業1社のためにしか作成できない点です。
早いうちから作成する必要はないかもしれないですが、企業によっては必要な場合があるため、そんな書類もあると名前だけでも覚えておきましょう。
どこで企業を探すべきか?
では、実際にどこで企業を探すべきかを整理してみます。
基本的には以下の方法で企業探しが可能です。
- 転職情報サイト
- 転職エージェント
- スカウトサイト
- リファラル
転職情報サイトは、マイナビやリクナビ、dodaなどが有名なところです。
様々な企業の求人を検索して閲覧、そのまま応募することができます。
基本的に利用は無料です。
転職エージェントは専門のエージェントのサポートが受けられるサービスで、面談を繰り返しながら選考サポートや企業紹介を受けられるものです。
エージェントには企業から紹介料が入る仕組みなので、転職希望者は無料で利用することができます。
スカウトサイトはビズリーチ等が有名で、サイトに自分自身の履歴書や職務経歴書を登録しておくことで、企業側から選考の案内が来るサービスです。
場合によっては通常ルートよりも短い選考で内定をもらえる可能性もあります。
リファラルはこれまで紹介した方法とは異なり、その企業で働く社員の紹介で選考を受けられるルートで、特別な選考フローになるだけではなく、入社した場合は転職者や紹介者双方が祝い金をもらえるパターンもあります。
人づての採用になるため、知り合いがいないと成立しないですが、最も入りやすいルートの1つです。
③転職対策編
転職サイトは複数登録すべき
転職活動を開始する上で、まずは転職サイトに登録しましょう。
前述したように様々な転職サイトがありますが、この時点では一つのサイトに絞らずに複数のサイトに登録することをおすすめします。
複数サイトに登録することで、どのサイトにも載っている求人や、特定のサイトにしか載っていない求人を見つけることができるので、その企業の募集状況を把握するのに役立つ情報になるからです。
単純に、サイト登録時に個人プロフィールを登録することになりますが、どのサイトでも聞かれる内容はかなり重要な内容になるので、転職活動の肩慣らしとして登録して記載してみることもおすすめします。
中には、良さそうですぐに応募したいと思える求人があるかもしれないですが、この時点ですぐに応募するのは避けましょう。
結果的に行きたい企業を見つけて選考を受けて入社する流れの中で、すぐに良いと思った判断は正しいのか、仮に本当に良い企業だと思っても転職活動1社目に選考として受けるべきなのかなど、いくつかの視点で検討した上で受けることが重要です。
スカウトサイトは要注意
スカウトサイトに登録すると、エージェントや企業からオファーが高確率でもらうことができます。
嬉しくなってつい応募してしまう人も多いと思いますが、先ほどの理由と同じくすぐに応募するのは気をつけましょう。
スカウトサイト経由で企業と接点を持つと、その後エージェント経由で応募ができなくなり、エージェントのサポートがもらえないことや、リファレンス採用でもらえるはずの祝い金などがもらえないケースがあります。
あくまでスカウトサイトは自分の市場価値の確認、どれくらいの企業からどんなオファーがもらえるかを確認する手段として利用しましょう。
エージェントは数人と話してから判断すべき
次に転職エージェントとは数人面談することをおすすめします。
転職エージェントを利用する際は費用が発生せず、エージェント経由で入社か決まった場合に企業からエージェントに成果報酬が支払われるモデルなので、最後まで無料で利用することが可能です。
ただ、エージェントも人によってやり方や考え方、得意な業界等が異なるだけでなく、自分自身との相性もあるため、数人と面談することをおすすめします。
エージェントによっては、面談した人にすぐに面接を受けさせて数を捌こうとする人や、1人をじっくりサポートして内定を勝ち取らせる人など様々な人がいます。
筆者はたまたま後者と良いエージェントに巡り合うことができ、半年間かけて入念な対策をした上で面接に挑むことができました。
また、エージェントも多様な人、様々な企業がいるため、どのエージェントと話を進めるか判断することも必要です。
大手求人サイトが運営しているようなエージェントは、特定の業界に絞らずに、幅広い視野から自分に合った企業を客観的に紹介してもらいたい人におすすめです。
コンサルティング業界など、特定の業界に転職すると決めている場合、業界特化型のエージェントがおすすめです。
直近の採用状況や過去の内定者が受けた面接の情報などを得ることができるため、行きたい業界が明確な人は業界特化型エージェントと話をしましょう。
筆者はコンサルティング業界への転職を決めていたため、過去の面接情報や、コンサルティング業界特有のケース面接対策などをサポートしてもらいました。
特にケース面接は自分1人での対策に限界があるため、コンサルティング業界特化型エージェントにサポートを依頼して良かったと思います。
毎週エージェントの方と対面で面接対策をしつつ、今後の転職活動の計画を立ててアドバイスをもらったりしていました。
コンサルティング業界への転職を考えている人は、こちらの記事も参考までに確認してみてください。
履歴書と職務経歴書
エージェントにサポートをしてもらう理由として、各種書類を添削してもらえるメリットも大きいです。
履歴書は特に添削の必要はないですが、職務経歴書は過去のサンプルも見せてもらうことや、実際に内容を添削してもらうことも可能なため、無料で受けられるサポートとして最大に活用しましょう。(活躍して少しでも市場価値を高めたほうがエージェントにとってもメリットが大きいため、遠慮さずに利用することをおすすめします。)
④選考開始
自分自身の価値観で企業選び
ここまで準備が完了したら、実際に選考を受けることになります。
サイトやエージェントのおすすめ企業をもとに受ける場合でも、自分で探して受ける場合でも、どんな企業を受けるかは最終的に自己責任です。
例えば、自分が入社してもいいと思える企業をABCの3段階に分け、Aランクを受けるときに最大のパフォーマンスを発揮できるような選考の計画を立てることもありです。
まずはBランクから中心に選考を受け、ある程度選考慣れした段階でAランクを受けることで、本当に行きたい企業を受ける前に自信を持って挑むことができます。
お試し受験はあり
その場合、Cランク企業のような位置付けは、行ってもいいけどそこまで希望度は高くない企業になると思います。
その企業でも手を抜かずに選考を受け、内定をもらっておくことで自信がつき、他の選考も余裕を持って受けられるでしょう。
選考の過程で受けている企業への理解が進み、CランクからAランクに上がることもよくあるケースなので広い視野で受けることをおすすめします。
面接結果は必ず振り返る癖付けを
実際に面接を受けた後は、必ず内容をメモするようにしましょう。
聞かれた質問、答えた内容、逆質問の内容など、可能な限り全てメモすることがおすすめです。
特に自分が答えた内容に関しては、受ける企業が増えるほど記憶が曖昧になり、整合性のない回答になると印象が悪いため、記録に残して次回面接前に見返すことが重要です。
結果に一喜一憂しない
選考を進めていくと、必ず不採用の連絡をもらうと思います。
ただ、結果に一喜一憂しないようにしましょう。
新卒の選考と異なり、仮に全て落ちたもの今の会社で働き続けることができるため、リスクは小さいです。
企業側が大量に採用しているケースは数回の面接ですぐに決まりますが、特的の人物を採用する選考では企業側の事情で採用しないということも多々発生します。
落ちても自分自身のせいだけではなく様々な事情があるため、気にしすぎないようにしましょう。(新卒のときは採用数目標があり数に対しての選考ですが、中途は足りないポジションを補う意味があるので、意味合いが異なる場合が多いです。)
⑤転職先決定
内定承諾期間
内定を無事に獲得したとしても、まだまだ転職活動は終わりません。
内定をもらった場合、いつまでに承諾するか期限を設けられることが一般的です。
期限がどれくらいあるかは企業次第でまちまちですが、おおよそ2週間ほどから数ヶ月のようです。
企業側も内定を出した人がいつまでに入社するか駆け引きをすることで、来てもらえる確率を高くするのが意図です。
この時点で内定を取り消しされることはほぼないため、選考時には聞かなかった質問を企業にすることも可能です。
内定承諾期限までに企業への理解を深め、納得いく決断かできるようにしましょう。
最終的にどう決めるか
たとえ内定をもらったとしても、その企業に行かない選択をするのも無しではありません。
むしろ、今の会社に残ることも選択としては有りだと思います。
長い人生の中で重要な選択になるため、家族等と相談して決定するようにしましょう。
年収はどう考えるか?
一般的に年収が下がる転職はしないほうが良いという意見もあります。
たしかに、転職は前職の年収ベースに交渉することもあり、今後のキャリアを考えると年収は高いことに越したことはありません。
しかし、年収だけが全てではないため、考えた上で結論を出すようにしましょう。
現職との退職交渉
内定を承諾した後の最後の活動は今の会社に退職を伝えることです。
基本的には今の上司やマネージャーに伝え、人事や場合によっては役員と面談することになります。
事務的に処理する会社もあれば、何とか辞めないように交渉しようとする企業もあります。
転職する意思が固い人は、なるべく面談は交渉にはせずに、決定事項として退職を伝えるようにしましょう。
最低でも2週間前に退職を伝えるのがルールのようですが、余裕を持って1ヶ月〜2ヶ月前に伝えるようにしましょう。
もし企業側から退職承諾までの面談を複数組まれている場合はエージェントに相談してみるのも一つの手です。
企業から残ってほしいという言葉はもらえるのはありがたいことだと思いますが、不満があるのであれば、たとえ残ったところでそれは消えることはありません。
退職を伝えることで労働条件が改善するケースもあるようですが、個人的には退職を伝えた人を優遇するような企業は、退職を考えずに働いている人たちにとって失礼だと思っていたので、交渉してもそのまま退職することを決めました。
転職前に有給は使い切るべきか
退職が決まった後は、現職の有給消化をして退職するのが一般的だと思います。
退職ギリギリまで仕事をして経験を積むのも、有給休暇で旅行に行くのも、次の会社に向けて準備するのも、全て自由ですが後悔ない選択をするようにしましょう。
さいごに
転職活動はとても身近なものですが、なかなか経験ない人には未知の内容だと思います。
結果的に納得いくキャリアになるのであれば、転職は絶対にすべきとはいえないです。
ただ、転職活動をキャリアを考え直す一つのきっかけになるため、検討してみるのをおすすめします。
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